新規事業の9割がなぜ2年目に衰退してしまうのか?~ビジネスが右肩上がりの人と右肩下がりの人の決定的な違い~

※第38回定例講義

2014年12月14日(日)【定例講義】  【記事投稿者一覧→】

今回と同じテーマでは、2009年末にも少し関連したテーマでお話したことがありました。

そのときは、私自身が独立をして5年という節目を迎え、

「5年、10年と長く続くビジネスモデルを立ち上げる」

というコンセプトを掲げている私自身としても、まずは5年をクリアできたという思いで解説をしました。

それからさらに5年という経験を重ね、10年がたった今、ようやく本当の意味で、

「5年、10年と長く続くビジネスモデルを立ち上げる」

ということを、自身の経験を持ってしても、語れる資格が出来てきたと実感しています!

私が以前勤めていた経営コンサルティング会社では、独立してコンサルタントになる方が多いものでした。

そして、独立希望者に対しては、次のような指導がなされていました。

「コンサルタントとして独立して1年目は必ず上手くいく。
年収3,000万円を目指すことも全く難しくない。
しかし、勝負は独立してから2年目以降。
2年目には、売上の規模は、ひどい場合には半分以下になり、
3年目には廃業を余儀なくされる可能性がある。」

私自身は、一度は、これを経験しました。

確かに、最初の5年間で、年収3,000万円というステージに到達し、セミリタイヤ生活を経験したりもしました。

ところが、競合が明らかに増え、ちょっとした出来事を通じて、クライアントさんがどんどん離れていくということも経験しました。

(それでも私の場合の解約率は極めて低く、毎月の解約率は最も高い場合であっても4~5%程度でした。)

業績が悪化し、スタッフ数が12名になったところをピークに、次から次へとスタッフが辞めていく…という経験をしました。

5年前に解説をしたときには、まだ、この経験をする前でした。

ですので、件名にあるようなタイトルで5年前に語っていながらも、当時は、まだ全く分かっていなかったのだなと、反省させられます…。

ちなみに、「2年目以降に衰退…」というテーマは、既にビジネスを離陸させた方の話ではありません。

これからまさに始めようとする人にとっても、その1年目の進め方でうっかりやってしまうからこそ、2年目がそうなってしまうことになるわけです。

つまり、2年目のやり方がまずいから、「2年目以降に衰退…」に衰退するのではなく、そうなってしまう構造は1年目から既にできあがってしまっています。

そして、その構造は、1年目からそうなってしまうと、それに気付いても、既に習慣化・締着かしてしまっており、2年目に軌道修正しようと考えてももはや手遅れなのです。

だから、経営コンサルタントとして独立するような人であり、年収3,000万円に到達できるような人であっても、3年目に廃業ということがあったりするわけですね。

ビジネスとは、その成長の段階や規模に応じて、

「このタイミングでは、絶対にこれをやっておかなければ
ならない!」

というような重要な課題があります。

そしてその課題に向き合わないと、翌年から売上や利益の規模が激減するということになります。

ビジネスに寿命があるから、事業規模が縮小するのではなく、その課題に向き合わず、「逃げる」という選択肢をするからこそ翌年にビジネスが消えることになるのです。

この10年の自社グループ全体の活動を振り返ってみると、

「あのタイミングで、広告の打ち方をこんな風に変えて
おいて良かった!」
「あのタイミングで、サービスの体系を見直し、単価を高めて
おいたおかげで、より信頼性が高まって良かった!」
「あのタイミングで、あのシステムを入れておいて本当に良かった!」
「あのタイミングで、求人やスタッフの増員をしておいて本当に良かった!」
「あのタイミングで、既存事業の全ての利益を投下してでも、
新規事業を始めておいて本当に良かった!」
「あのタイミングで、分社化しておいて本当に良かった!」
「あのタイミングで、権限委譲しておいて本当に良かった!」
「あのタイミングで、人事評価制度の構築の開始を始めておいて
本当に良かった!」
「あのタイミングで、新しい教育制度を導入しておいて本当に良かった!」


と感じる部分があります。

なぜ、1年目には大成功したビジネスが、2年目に潰れるのかの理由を一言で表現すると、そのビジネスの規模に応じた適性サイズの「●●」を行わないからです。

ビジネスとは、「●●」です。

そのビジネスの各段階に応じて、さらにビジネスを維持したり向上させていくためには、必ず、「●●」が必要なのです。

その「●●」をしないから、売上や利益が右肩下がりになるものです。

もちろん、それ以外の理由もありますので、それらを含めて、
12月の定例講義では、体系的に解説を行いました。

そして、その上で、あなたのビジネスに、もし、構造的な課題があるとした場合
には、そこから脱却するためのアイデア出し、アクションの策定といったこと
を検討する時間になればと考えています。

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