社長がスタッフをマネジメントするのではなく、スタッフに社長を マネジメントしてもらうことで、仕事スピードを加速する方法

気がつくと納期に追われてしまっている…という状態から脱却する方法 ※第37回 定例講義(中上級編) 

2014年12月01日(月)【定例講義 中上級編】  【記事投稿者一覧→】

経営においては、「マネジメント」という言葉は、通常は、スタッフに対して使われることが多いように感じます。

よく、スタッフをどうマネジメントするのか、という表現がなされたりします。

人によっては、スタッフをどうコントロールするか、社長の思う通りに使い倒すのか(恐)、という観点をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

私も、マネジメントというのは、長いことずっと、経営者がスタッフに対して行うものだと考えてきましたし、もちろん、今でも、そうだと考えています。

一方で、では、現在の自社の状況を考えた場合には、果たしてどうかなと思い返してみると、必ずしもそうではないことに気付かされるのです。

確かに、新しく入ってきたばかりのスタッフが多い場合には、組織のルールやマニュアルを遵守しながら、業務を行えるようにするためには、マネジメントが必要になってきます。

また、スタッフが自立して、特に上司や先輩に相談せずに業務を進めることができるようになったとしても、時にはトラブルや対処不能なことも出てくるものなので、そのときにサポートするのは当然のことでしょう。

今現時点においても、そのようなことは、日々、少なからずあるものです。

また、組織として成長し、業務が回るようになった後も、本来の組織としての目的や理念、何を目指しているのかということを日常業務に埋没されないように、繰り返し伝えていく必要があります。

人事や財務を含めた経営管理を行っていく必要もあります。

それらを含めてマネジメントと言えば、これはずっとなくなるものではないでしょう。

これらは、上の立場の人が、下の立場の人をサポートするという観点からの考え方です。

当たり前のことだと言えば、当たり前すぎる話ですね。

では、なぜ、そんな当たり前のことを言っているのかというと、組織や業務が上手く回っているときというのは、そのような関係性にはないということがあることに気付かされているからです。

私はサイグラムA5タイプのチーターで、かなり雑なところが多いため日々の仕事をしていても、相当、抜け落ちることがたくさんあります。

私自身が抜けてばかりなわけですから、そんな私が、抜けがないかどうかをチェックしようと、マネジメントしたりしても、上手くいくものではありません。

むしろ、逆に、そのような私の弱みを補う形でスタッフがサポートしてくれているときの方が、仕事が上手く進むことが多いことを実感しているのです!

例えば、私の方で、毎月、何個もの定期的に行われる講義や講座、セミナー等がありますので、正直なところ、どれについて、次回開催の準備、例えば、会場手配やテーマの決定、告知等がどこまで進んでいるのかが、混乱してしまいます。

気がつくと、テーマが決まるのが前日とか当日とかいうことにもなってしまったりしていたことがありました。

これは、私の弱点であり、目の前のことにしか目を向けられず、前持って準備することができないことから、そうなってしまうのです…。(汗)

一方で、SBBSの会員サイトができてからといもの、少なくとも、定例講義等のテーマについては、少なくとも2週間前までには確定し、「新着情報」の欄にテーマを掲載できるようになりました。

私1人の力では、それは、とうていできるものではありません。

では、どうやっているのかというと、そんな至らない私のことをスタッフにマネジメントしてもらっているからこそ、できるようになってきているのです。

スタッフとは社長がマネジメントする対象であり、そうやって社長がスタッフをサポートすることがマネジメントであるという観点に立つと、

  「次の講義の会場は決めました?」
  「テーマは新着情報の欄に掲載しておいてください」

という指示命令をしていき、進捗状況をチェックしていくというのが重要なことだと考えてしまいます。

しかし、今、お伝えしている考え方に基づくと、仕事の全体像は社長ではなく、スタッフが全て把握をしていて、進捗管理はスタッフが行うことになります。

そして、

    社長がスタッフに「~しましたか?」と質問するのではなく、
    スタッフが社長に対して「~はどうしますか?」と質問する

というように、立場が逆になっています。

これは、芸能人におけるマネージャーという存在を想像すると、分かり易いでしょうか?!

芸能人は経営者でも仕事のプロでもなく、むしろ、アーティストのような存在でしょう。

そのようなアーティストが、自分の仕事を上手く回していくためにマネージャーをコントロールし、ああしなさい、こうしなさいとマネージャーに言うことが効果的だとは思えません。

もちろん、そのようなことを言うことはあるでしょうが日々の実務を回していく上では、むしろ、マネージャーの方が仕切って上司である芸能人を動かしていくという方が効果的だと言えます。

様々なクライアントさんに対して、秘書サービスを提供させて頂く経験を通じて、マネジメントが上手だなと思う方もいれば、まさにこの方は芸能人そのものだなと感じることもあります。

私自身も、相当な痛いほどの失敗をした結果学ぶことができたので、マネジメントについて相当な見識を持つことができ、数十名の組織も経営できるようになってきましたが、ちょっと前までの自身は、芸能人のように、何か技(コンサルティング能力)は持っていても、スタッフを雇用するスキルなど皆無でした。

話をもとに戻しますと、そういった芸能人のようなタイプの社長にはもちろん、マネジメントが得意な社長に対してももちろんのこと、スタッフの方から社長をマネジメントできるようになっていくと、それほどありがたいことはないと実感しています!

では、どうやったらそういうスタッフを採用できるのか、という方向にいいがちかもしれませんが、そんな凄い腕を持ったスタッフを採用しようと思ったら、採用費がたくさんかかってしまいます。

そこで、私の方で、この半年間ほど検証してきた方法としては、スタッフに対して、自分をどんな風にマネジメントして欲しいのかを具体的なやり方として、伝えていくというものがあります。

マネジメントというのは、高度なスキルが求められるもので、その力をいきなり完全にスタッフに身に付けてもらうのは大変なことです。

そうではなく、マネジメントのためのアクションを、スタッフに対して具体的に伝えて、どのタイミングでそうして欲しいのかをお願いするのです。

そして、それをマニュアルにして共有するようにします。

それって、具体的にはどうすることなのか、と思われる方も多いと思いますので、まさにその方法について、12月の定例講義(中上級編)で解説いたしました!

音声とテキストは以下をご参照頂けたらと思います。

※以下の内容は、当スクールに入学されている方で、「マンスリーイノベーション会議」にもご参加の方だけがご覧頂けます。
コンテンツの閲覧をご希望される方は、まずは、こちらのページを通じて無料登録をお願いできませんでしょうか? 無料申込者限定のメルマガにて、今後のご案内をさせて頂きます。

以下で「新規ユーザー登録」してIDを作成されても、動画やテキスト等の閲覧は難しい状況でありますことを、ご理解頂けますと幸いです。


この記事と同日に投稿された他の内容