今回のテーマは、神田昌典氏の最近の名著である「ストーリー思考」、つまり、そこで解説されている「フューチャー・マッピング」を題材に利他の心を見つめ直すことに置きたいと考えています。
とても慌ただしい状況ではあるのですが、先日、「フューチャー・マッピング」の2日間の「マスター講座」を受講してきました。
その目的は、現在、「ビジネスモデル・デザイナー(R)認定講座」としてお届けしている内容の中でも「未来予測力」の部分に関して、私ならではのロジカルな考え方に、より右脳的な要素を盛り込めないかということがありました。
その結果は絶大なものがありましたね!
神田さんの「ストーリー思考」の書籍については、発売直後以降より私も2回ほど読み、私も理解して活用できるようになってました。
ところが、実際に講座で学んだ内容は全く別のもので、書籍の中でも確かにしっかりとは書かれているものの、さらりと見逃してしまっているところにこそ、最高のヒントがあることを今、痛感しているところです。
それは何かと言うと、「利他の心」の部分です。
はじめての方に簡単にお伝えすると、この「ストーリー思考」、「フューチャー・マッピング」の手法とは、自分が今よりも120%幸せにしたい人を思い浮かべ、その方が本当に120%幸せになるためには、何をどういう順番で経ていく必要があるのかの物語を考えることであり、そうすると、自分がやるべきことが明確になるという手法です。
このような方法をについて聞くと、その120%幸せにしたい人は、自分のペルソナや、具体的に力になりたい方を思い浮かべて、その人の成功物語を描くものだと思うかもしれません。
私もそう思っていましたし、ずっとそのような使い方をしていました。
ところが、実際は、そうではなかったのです。
では、実際はどうするのかと言うと、自分とは全く直接的な利害関係がない人、例えば、私の場合で言えば、中学校の頃の友人や、前職の社長、場合によっては、現在の競合企業の社長といったような方が、120%幸せになる方法を描くことが重要になってくるのです。
特に、なぜ、競合企業の幸せになる過程を描くことが重要なのか、意味が分からないという方も多いかもしれません。
私も2日間の講座の中で1日目はよく理解できませんでした。
が、2日目になってから少しずつ、利他の心とは、自分の嫌いな人や天敵にまでも持ってこそ意味があることであるのだなと体感できるようになりました。
先日の講座で、「Give & Give」について採り上げました。
そのような、「Give & Give」について考えた場合、優れた方であれば、身近な大切な方にはそのような考え方を実行に移すことができるかもしれません。
ところが、自分が嫌いな方や敵だと感じている方に対しては、現実的にはそのような考え方を持つことは難しいのではないでしょうか。
嫌いな人や、自分が受け入れ難い考え方をしている相手に対しては、私達は、いかに自分の考え方が正しく、相手が間違っているのかを主張したくなってしまいます。
そして、そんな相手に対して、自分の主張をぶつけ、相手を変えさせることが最大の善であると考え、私達は日々の活動を行っています。
いや、行っているというよりも、無意識レベルでそれこそが最高の行いであると考えている方がほとんどでしょう。
ただ、残念ながら、そのような思考は、あくまで自分目線の主観的な思いに捕らわれているにすぎません。
このような主観的な目線に捕らわれている場合というのは、以前、定例講義(中上級編)で解説したことがあるような「無意識の力」を活用するのは、とても難しいというのが実状です。
「無意識の力」というのは、主観的ではなく、客観的な視点を持てたときに初めて発揮されるものだからです。
今回の2日間の講座を通じて、その意味を改めて、体感することができました。
重要なことは、そうして、敵に当たるような人に対してまでも、「利他の心」を持ち、その人のために考えることが、結果として、自分が本当の意味で前進するための具体的なヒントが得られるきっかけにつながるという点です。
なぜ、そんなことが起こるのか?!
それについては、極めてハイ・レベルの内容でもありますので、9月の定例講義(中上級編)を通して、私なりの解釈という観点から解説を行いました。
そのテキストと音声解説は以下よりご覧頂けたらと思います!
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