期待した通りにスタッフが仕事をしてくれない場合、社長としては、スタッフに対して、あれこれ言いたくなるでしょう。
いくら言っても、伝わらず、何度も、社長の期待水準に到達しないことを繰り返すと、つい感情的になってしまい、
「もう、やらなくていいよ!自分でやる!!」
と怒鳴りたくもなってしまうものかもしれません。
また、そのスタッフに対して、なんとかして矯正してやろうと考え、厳しく叱ったり、教育指導しようと考えたりするものですね。
何度、伝えても分からないスタッフは、すぐにでも辞めてもらいたいと思い、そのための行動をとりたくなってしまいます。
そのようなことを長きに渡って自社スタッフに対してしてきたのが、私自身ですので、そのような気持ちは本当に本当に本当に良く分かります。
一方で、今現在はどうかと言うと、今年の春以降、中山から、上記のようなことをされたなと感じたスタッフがいるかというと、恐らく、いないのではないかと感じます。
そのようなことを言うと、では、期待水準に沿わないようなことがあったときに教育指導しないのは、そのスタッフのためにならないのではないか、とツッコミを頂いてしまうかもしれませんね。
ただ、本当にツッコミどころがないほど、しっかりと仕事をしてくれているので、本当に何も言いようがない、というが実状だったりするのです。
もちろん、それは、自社の中でも6名ほどの正規のスタッフに関しての話で、全員とも、新スタッフを育成し、マネージャとして活躍してくれる高いレベルを持っているスタッフですので、感謝しても感謝し切れません。
もし、私が、今、入院して私の機能が1年間ほど100%停止しても、スタッフのお陰で、会社の半分以上の売上・利益は得られますし、雇用も継続できますので、本当に私としては気持ちが楽だったりします。
実際のところ、その体制を構築するまでは、私として、厳しい叱責をしていた時期があったのは確かです。
ただ、今思うと、それに本当の意味で意味があったかと言えば、もっと近道があったなと考えていたりもします。
それは、社長であるあなたが、全身全霊を込めて行ったこことに対して、その思いを一切理解されることなく、頭越しにダメ出しされるようなことがあったことを想像してみると理解しやすいかもしれません。
そのようなことをされたら、自分は理解されていないと思い、逆に心を閉ざし、改善しようという意欲さえも削ぎ落としてしまうことになるのではないかと、懸念しています。
このようなことを申し上げると、私が自社のスタッフに対しては、厳しい叱責を繰り返した結果として、そのような状態が得られたのだと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、そのような経緯を経た上で今があるスタッフに加え、7月以降は、5名ほど新しいスタッフと仕事をしています。
とても良い感じで、どんどん仕事が前に進んでいくのを感じています。
そして、その5名のスタッフとは、私は実は一度も採用面接をしたことがありません。
書類選考後、ちょっとしたやりとりを通じて、私と仕事をしたいという意欲を持った方に対して、採用面接さえも一度もせずに、いきなり、仕事をお願いします。
ただ、いきなりですと、何が得意かが分からないので、最初の1~2時間程度の仕事は、お互いの顔合わせ的な目的で無報酬でお願いし、実際にお願いしてみて、お互いがOKだったら、その仕事を継続的にお願いするような方針を持っています。
いずれにしても、この5名の新スタッフのやりとりのその過程では、私の方では、一度も、叱責したり、このスタッフはダメだから解雇しようと思ったことさえもありません。
では、実際、もし、その5名の中で、著しく、期待水準に答えてくれないスタッフがいた場合、どうするのでしょうか?!
以前の私であれば、厳しい、指導教育を行います。
でも、今の私であれば、そのような愚かなこと(?)は決してしません。
そんなことをしたら、ますます、そのスタッフとの心理的な距離が離れてしまいます。
その代わりにあることをします。
その、あること、とは一体何なのか?!
今回、10/2(月)17:00~の在宅参加型Ustremでの定例講義(中上級編)では、そのあたりの一連のプロセスについて解説しました。
今年の春以降、私の方では、うちで働きたいと手を挙げてくれたスタッフの中で、この人は絶対ダメだなと思った方は、1人もいませんでした。
なぜならば、どんなにダメに見える人でも、その方が活躍できる場というものがどんなものかを想像し、そのような場を作ってあげたいと考えているからです。
そのような考え方を、
今回10/2(月)17:00~の在宅参加型Ustremeでの定例講義(中上級編)の中でお話しました。
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