3歳の女の子が教えてくれた起業アイデア発想法
今朝、エレベーターに乗ったときのこと。いつもエレベーターに敷かれているはずの「じゅうたん」が撤去されていました。
実は、昨日、チョコレートアイスと思われるものが、その「じゅうたん」にこぼれてしまったらしく、ベタベタになっていたのです。
歩いて乗る分には問題ありません。が、ベビーカーを押している方は、タイヤが汚れないように気をつかったりと
ちょっと面倒に思われている方も何人かいました。
恐らく、その掃除のために、撤去されたのだと思いますす。
「じゅうたん」が敷かれていないだけで、こんなにもエレベーターが殺風景になるものなんだなと、私はなんとなく寂しく思っていました。さらには、床に細かい砂利がたくさん転がっていたので、なおのことでした。
すると、そこに、お母さんと一緒に3歳くらいの女の子が乗ってきました。そして、床を見るなり、こういったのです。
「うわ〜、このエレベーター、新しいね!」
もちろん、それは「New」という意味ではなく、「いつもとは違う」という意味だろうと思います。が、その女の子の声は、喜びにあふれていました。
さらに、続けてこう言ったのです。
「床が、キラキラしているね〜!」
私も、目を向けると、転がっている砂利が、ライトに照らされて、確かにキラキラしているように見えます。
この言葉で思わず私は、はっとさせられました。私が見ている床も、女の子が見ている床も全く同じものです。しかし、女の子はそれをキレイだと捉え、私はそうではないと捉えていたことに気づいたからです。
その違いを分けたものとは?
床自体が違うわけではありません。でも、その捉え方を変えるだけで、全く同じものが、全然違って輝いて見えたりもするものです。
これは、起業活動においても全く一緒ではないでしょうか?
ある人にとっては役に立たない全く不要なものに見えるものが、別の人からみたら宝の山であるということがあるからです。
当社が、2007年に在宅勤務を導入した頃、大手企業を中心に結婚・出産した女性を退職させるマタハラ(マタニティ・ハラスメント)が問題になっていることを耳にしました。
企業にとってみたら、結婚したり出産したりすると、仕事に支障があるから役に立たない…。だから、どうやってやめさせるかを考えるような風潮があったのです。
だから、当社は、逆に、そうした方々を中心に雇用することを考えていくことにしました。
すると、中小企業ではとうてい採用など不可能なレベルの、素晴らしい方々と出会うことができるようになっていったのです。
そして、これが今現在の「在宅秘書サービス」という事業にもつながっっていくことになった次第です。
また、少し前の話となりますが、ある方に仕事をお願いしたとき、通常よりも10倍以上も時間がかかり、これでは、一緒に仕事をするのが難しいかもしれないなと考えたことがありました。
しかし、ふと思うことがあり、「間違い」が許されないような、丁寧に進めることが求められる業務をお願いしたところ、それまでの誰よりも正確に行ってくれ、欠かせない人材となったようなケースもありました。
全く同じ人やモノであっても、それをどう捉えるかによって価値がなく思えることもあれば、宝物のように輝くこともあるわけです。
あなたは、最近、「これはひどいな〜」「役立たないな〜」と思ったものには、どんなものがあるでしょうか?
それをどう活用することで、あなたの人生においてかかせないほど輝くような宝物に変えていくことが可能でしょうか?
この視点が、新しいアイデア発想につながりましたら嬉しい限りです。