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新規事業が何年たっても離陸しない本当の理由

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今日は、愛媛県で解体工事業を創業した熊川社長(仮名)のお話をしたいと思います。

熊川社長は、プライベートでつくってしまった借金返済に追われ、サラリーマンの収入では、とうてい返済は無理だろうと考え、独立起業されました。

「そんな不純な動機で起業して良いの?」と思う人もいるかもしれません。しかし、現実的にはこうしたことが、起業のきっかけである人は、少なからず、いらっしゃるものですね。

では、何をテーマに起業するか?

 

借金返済を急いでいた熊川社長は、テーマを選んでいる余地など、全くありませんでした。それで、友人から「解体工事は利益率高いよ」と言われて、創業することになったのです。

細かい経緯の説明は省きますが、寝る間も惜しんで、活動を進めた結果借金は5年で返済が完了。そして、解体工事業社として、愛媛県での知名度が上がっていきました。

ところが、と同時に競合も増えていき、価格競争にも巻き込まれていくことになりました。

「解体工事1本でやっていくのは、先々を考えるとキツイかもな…」

そう考えた、熊川社長は新規事業を始めることを決めました。

 

しかし、独立起業した当時が、あれほど、とんとん拍子で離陸していったのに、ウソのように
立ち上がりません。

きっとニーズがないのだろうと思い、別の新規事業を立ち上げますが、これも立ち上がらない。

ノウハウを買った方が速いだろうと考えて、フランチャイズにも仮名するのですが、売上が上がるものの利益が残らない…。結局、5つもの新規事業にチャレンジしたものの何1つ、離陸することはなかったのです…。

(このタイミングで、私の方でご支援に入らせて頂くことになりました。)

 

もしかすると、これから起業をお考えの方の中には、不思議に思われた方も多いと思います。

「完全のゼロからの独立起業の方が、実績がない分、難しいのでは?」

「独立起業した方であれば、新規事業を立ち上げることなど簡単なのでは?」

 

しかし、現実は違います。独立起業時と、新規事業立ち上げ時には、決定的な違いがあります。ずばり、それは「熱量」の違いです!

熊川社長は、借金返済に追われて、必死でした。もうとにかく、離陸させるためにもありとあらゆる手段を使いました。目の前にあるものを、全て、起業のために活かそうと全力を尽くしました。出会った人、全ての縁を、離陸させるために活用しまくりました。

 

まさに、これこそが、起業家としてスイッチがオンになった状態そのものです。

独立起業時というのは、命の危機が実際に目の前にあるため、そのようにスイッチがオンになりやすかったりします。これのことを、起業家がたった1回しか使えない「初期衝動」と言う人もいるくらいです。

そして、新規事業がなかなか離陸しないのは、このスイッチがオンになった状態をつくれないからだったりもするのです…。

では、どうしたらスイッチをオンにすることができるのでしょうか?

 

それは、まさに、このたった1つのことに命をかける思いで全力で取り組むことです。新規事業がいつまでたっても離陸しないのは、片手間で手っ取り早く儲けようとするからです。

それで、うまくいかないと、別の新しいことをまた始める。これを延々と繰り返してしまうと、本来すぐに立ち上がるはずの新規事業も立ち上がるものではありません。

でも、独立起業した当初はそんなことはなかったと思うのです。きっと人生の全てをそのたった1つのことにかけていたはずです。実際、熊川社長もそうでした。

新規事業が立ち上がらないことにお悩みの方は、ぜひ創業時の時のことを思い返して頂けますと幸いです。

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