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集中することと、分散することは、どちらが宇宙の法則として自然なのか?!

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昨日も、新型コロナの影響で経営が苦しい状況にいらっしゃる方々、特に企業研修講師をされている方のご相談に乗らせて頂きました。

集合研修とは、社員を同じ時間に同じ場所に「集める」ことによって、効率的に人材育成を行う仕組みですね。

 

何を当たり前のことを言っているのだ!と思われてしまうと思いますが(汗)、これまでは、こうして集めることが良いことだと考えられていたわけです。

研修に限らず、私達が経済活動する場所というものも、分散させるよりも、集中させた方が良いと考えられる方も多かったと思います。

 

コンパクトシティのような構想、例えば、行政やお店を含めた、生活するための必要な機能をある程度コンパクトに集めて、効率的な行政をしていくことが重要だと考える人も多いと感じます。

人が住んでいる地域が、日本中、世界中のありとあらゆる場所に分散してしまえば、そうした人々を政府が管理するためには、それらの各地域に人を配置する必要もあり、また、道路をはじめとした物流の体制も増やす必要があり、ますます税金が必要になってきます。

 

では、そうしたコンパクトシティのようなものをつくり、「住みやすい!」と人気が出るとどうなるかと言えば、その地域の人口が増えます。

すると地価が上がり、引っ越したくても高くて住めない…、ということで、郊外の安い土地に引っ越す人が増えていく可能性があります。

これが、昔から言われるドーナツ化現象ですね。

「集めること」、「集中すること」は良いことだと考えられそうですが、それがいきすぎると、こうして「分散」していくというのは、今だけのことではないように感じます。

 

物理学的に言えば(私の専門は物理学でした!)、私達の「宇宙」が、最も「集中」していたのは、宇宙の始まりの瞬間であるビッグバンの時だったと言えます。

その後は、ひたすら加速度的に膨張し、今、ひたすら「分散」を続けていることになります。

 

一方で、モノとモノとの間には、引力、引っ張り合う力があります。そうした、万有引力が存在するからこそ、では、こうした膨張はいつまで続くのかというとやがては宇宙は収縮して、またもとの点に戻るという説もありました。

しかし、今は、膨張のスピードは想像を越えるほどで、収縮するどころか、ますます、「分散」を続けていくだろうという説の方が有力そうです。

 

「集める」ことは良いことだとは思いつつも、宇宙の根本に流れている法則というのは、「分散」していくことなのかもしれない!

だからこそ、「集める」ことの良さは活用しながらも、分散させていく方法を追求することが大切なことなのではないか?!

まさに、今、そのようなことを考えさせられているところですね。

 

当社が在宅勤務を導入したのは、13年前の、2007年です。

スタッフを同じ場所に「集める」ことができたら、一番、効率が良いものです。

その効率を捨て、当社はあえて違う道を追求しました。

スタッフへの仕事のお願いの仕方も大変でした。目の前にスタッフがいえれば、口頭で伝えられます。

しかし、目の前にいなければ、文字で伝えなければなりません。仕事が予定通り進んでいるかどうかも、目の前で見ることはできません。

 

なんて、大変なことをしようとしたのだろうと、今考えてみても、ぞっとします…。

しかし、その非効率なものが、今、求められる時代になりました。

当社は、100名のスタッフが、日本だけでなく、世界中に分散して一緒に仕事をしています。

こうして一廻り、13年以上かけてで培ってきたノウハウは、今の時代だからこそ、しっかりと伝えていく義務があると再認識しているところですね!

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