昨年春頃に、「ティール組織」について身のまわりの方にお話し、また、講義等の中で触れた際には、そんなの絶対無理でしょ、という感想を言われる方が大半でした。
ところが、それから約1年がたとうとする中、今となっては、ティールという言葉が、当たり前に浸透し、組織を語る際の当たり前の言葉のようにまで浸透してきました。
ティールと聞いても、その言葉だけからは、どんな意味なのかがさっぱり意味不明であるにも関わらず(笑)、ここまで広がるというのは、すっごいことですね!
さらには、単なる知識の習得に終わらせず、実際に、ティール的な組織をつくっていくために、具体的な努力をしていこうという人が増えてきていることも間違いないことです。
ただ、現実的に言えば、究極の組織の形であるのは間違いなく、つくろうと思ってつくれるものでもないと考えられます。
特に重要だと考えられるのが、どんなメンバーと組織をつくるのかということです。
ティール組織をつくろうと考えたら、それ相応の人を採用する必要があります。
厳しい採用・選考基準を乗り越えて入社してきてくれた人を選んで組織をつくるからこそ成り立つのでしょうし、入社後も必要な教育研修を行うことにより、リーダーの存在無しに、自立して意思決定もできるようになっていくのだろうと想像されます。
まさに、『ビジョナリー・カンパニー2』でいうところの、「誰をバスに乗せるのか?」という考え方そのものではないかとも言えますね。
しかし、一方で、今後の新しい時代における組織というものは、必ずしも正社員だけで固められた組織ではないとも考えられます。
社内外の専門家同士がプロジェクトを組み、お互いの専門性を活かした組織を組んでいくことも、今まで以上に求められる時代になっていくと考えられます。
それは、このSBBSの場でもそうですし、ビジネスモデル・デザイナーRの先生方同士で連携したプロジェクトにおいても同様だと言えます。
では、そのようなプロジェクトにおいて、ティール組織的な運営をしていくことは可能なものでしょうか?!
現実的に考えると、通常は難しいものだと予測されます。
なぜならば、1人1人が強い専門性をお持ちだからです。
専門性が異なれば、追求する「正義」も異なります。
動物性の食事をとってはいけないと考える人にとってみると、酪農をしている人は敵そのものだと見えることでしょう。
では、酪農をしている人は悪人なのでしょうか?!
いや、酪農をしている人にとっても追求したい世界があり、社会貢献につながることを考えて、その活動を継続的に行っているものだと想像されます。
こうしたことから考えても、優れた専門家が集まるほど、「自分が正しい」「相手が間違っている」という考え方になるリスクが高まります。
それを防ぐためには、昨年からずっと定例講義、定例会の開始時に行って来た、相手や全体との一体感を得るワークが重要になってくるわけですが、それを大前提としながらも、ティール組織をつくりあげていくための1人1人の資質を高めていくことも必要になってきます。
それは具体的にどんな方法なのかについて、4/1(月)の定例講義(中上級編)の中で、解説しました!
その動画、音声、テキストは、以下をご参照頂けたらと思います。
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