スタッフ数・固定費が増え続けても赤字体質に陥らないようにするための「アメーバ経営」的手法

あなたのビジネスの商品別・クライアント別の利益率・利益額は、どのような状況でしょうか?! ※第19回定例講義(中上級編)

2013年06月03日(月)【定例講義 中上級編】  【記事投稿者一覧→】

このタイトルを読まれて、今現在、すでにビジネスを軌道に乗せられている方は、

  「利益率や利益額など考えなくても、サービス提供は自分
   がやっていてコストなどかからないから、ほとんど全てが
   利益として残るよ!計算したって利益は残るのだから、
   計算すること自体が無意味だと思う」

と思われるかもしれませんね。

例えばですが、私の個別ご支援の顧問契約の場合、月額5万円~9.7万円をこれまで頂いてきましたが、そのご支援は私自身がするわけですし、交通費のようなものを除けば経費がかかりません。

ですので、100%利益だから、そもそもクライアント別の利益率・利益額ことに意味がないように思えます。

ただ、ただ、ですが、自分がカラダをはって営業して申込を頂き、自分がご支援をするようなところには「ビジネスモデル」というものが存在しないと言えます。

年始から「定例講義」でずっとお伝えしてきましたことは、

  「社長は、ビジネスの歯車に入り込まず、歯車の外側にいて
   歯車を回す役割をしよう」

ということでした。

ですので、私の顧問契約によるご支援も、月額5万円~9.7万円でお申込を頂いたとした場合、

  「自分がご支援をするのではなく、
   その支援をどこの誰に依頼するのが効果的か?」
  「そのご支援品質を維持・向上するためには、
   どのような仕組みを創っていく必要があるのか?」

という問いかけが必要になってきます。

それこそが、ビジネスモデルを創るという発想です。

そして、そのようなことにかかる経費も考慮した場合、1クライアントさんあたりのご支援にから得られる利益額というのはどの程度なのかということ計算しつつ、上記のような仕組み作りのための投資額として妥当な金額はいくらなのか、ということも計算していく必要があるのです。

さらに突っ込んで言えば、そのクライアントさんから申込を頂くまでにかかった広告宣伝費はいくらと換算されるのか、また、家賃やそれ以外の固定費を含め、1クライアント当たり何円を負担することにより、赤字にならないようにするためには、固定費の上限額はいくらが妥当なのか、ということも考えたりします。

昨年以降、「会計システム」がどうのこうのと申し上げてきましたが、それは、ITツールでもなんでもなく、上記のような計数管理を自社のビジネスモデルの運営を舵取りするために必要な仕組みのことです。

仕事も全部自分で受注して、その仕事も全部自分がやってというビジネスモデルが存在しない段階では、会計システムは不要です。

しかし、自分が歯車の外に出て、歯車を回す仕組みを創ろうとした場合には、その仕組み作りにいくらまでかけて良いのかを計算する必要があり、それを管理するために「会計システム」が必要になります。

ちなみに、弊社では、稲盛和夫氏のアメーバ経営の考え方を取り入れ、チーム毎の業績管理を仕組み化しています。

アメーバ経営の考え方は、前職の会社でも徹底されていて、今思うと、非公開企業が短期間に東証一部上場までに進んでいく上で、とても優れた手法だったんだなと思い出されます。

嬉しいことに、クライアントさんの中にも、そのようなステージに入っていかれている方が少しずつ増えてきています。

6/3(月)の定例講義(中上級編)では、そのあたりのビジネスモデルや会計システム、アメーバ経営の基本的な考え方を、具体的な管理のフォーマットの事例をお見せしながら、解説しました。

当日お聞きになられなかったた方はこの機会に下記の音声ファイルをご参照頂けたら嬉しいです!

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