例えば、あなたがスタッフに対して、仕事をお願いしたにも関わらず、いつも期待通りには仕事をしてくれないような状況だとします。
そのようなとき、どうして期待通りに仕事をしてくれないんだろうと嘆いたり、怒りの感情を持ったりする人は多いと思います。
場合によっては、その崩れた感情バランスをなくそうと考えて、スタッフの教育に力を入れようと考えたりもします。
ここまで教育すればきっと期待通りに仕事をしてくれるはずだと考えて全力を投球します。
しかし、少しは改善されても、やはり期待水準には遠く及ばない…。
そのようなことを繰り返しているうちにあれだけ教育をしたって改善されないしなというような諦めのモードに入っていってしまいます…。
そして、うちのスタッフはダメだなぁと嘆いてばかりになります…。
これは以前の私でしたので(汗)、本当によくわかります。。。
(やめていくことになってしまったスタッフには本当に申し訳なかったと思います…。)
また、うちのスタッフは本当にダメで…と他の社長に対して、セミナーの場などで嘆くような社長は決して少なくありません。
しかし、今、実感していることは、そのような状態をつくってしまっているのがまさに社長自身だったりするということです。
スタッフが期待通りの仕事をしないのは、スタッフがいけないのだろうと、普通は思うかもしれません。
が、そうではなく、社長がスタッフをそのような状態にさせてしまっているのです。
こう言うと、きちんとスタッフを教育する努力が足りないからだというように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
たとえ、期待通りの仕事ができない状況があったとしても、教育する必要などはありません。
そのスタッフは仕事ができないと社長が思えば、本当にスタッフは仕事が期待に及ばなくなります。
逆に、たとえ客観的に仕事ができない人がいたとしても、その人は仕事ができると「見立て」れば、そのスタッフは仕事が期待通りになるのです。
そんなアホな話、あるかよ!と思うかもしれません。
ところが、そうするようになってから社内でもスタッフの離職率が格段に減り、そして、みんな期待通りの仕事をしてくれるようになったというのが事実です。
人を変えようと思っても変えることは困難です。
しかし、人をどう見るか、人をどう「見立て」るかで相手の現実が変わります。
今回の定例講義(中上級編)では、そのメカニズムについて掘り下げて解説をしました。
そのテキストや音声は以下をご覧いただけたらと思います。
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