起業家に10年に1度訪れる危機の乗り越え方

どうしたらもっとお金が残るようになるのか? ※第21回 定例講義 中上級編

2013年08月01日(木)【定例講義 中上級編】  【記事投稿者一覧→】

起業家には、日々、常に全力投球し続けていると、10年に1度、それまでの人生をかけて蓄積してきたものを全て失うほどの危機が訪れるものです。

その話は、初めての就職活動をしているとき、ボストン・コンサルティング・グループの上位のコンサルタントの方からお聞きしたのが最初でした。

当時は、なんのことか、さっぱり分かりませんでした。

その後、少しだけ経験を積むにつれて、10年間、起業活動をしながら、しっかりと溜めていったお金を、10年に1度に起こる出来事のために、全てを使い果たすものなのだな、ということを、いろんなケースを目の当たりにしながら、理解を深めていきました。

それでも、小資本で起業する場合には、そんなことは関係ないのだろうなとずっと考えながら、長いこと活動をしてきました。

ただ、「小資本」を前面に打ち出してきた私も、2011年後半から2012年の前半にかけて、独立して10年という節目で、私財を全て投下しても間に合わず、ありとあらゆる施策を講じて、なんとか、乗り切らなければ、ということを経験しました。

「小資本」を意義にしているのに、なぜ、そんなことが起こるのでしょうか?

それは、「小資本」でというのは、ビジネスのスタート段階のことに限って言うだけのことであり、いけると思ったら、どんどん投資するということから起こるものなのです。

例えば、弊社のクライアント様でも、多い方で、在宅秘書の方を採用しているのは通常は1名であり、多い方でも3~4名です。

一方で、私の方では、いけると思ったビジネスの場合には、5~10名単位で人材を採用したいと考えるもので、今現在、私が最もエネルギーを割いているビジネスモデルでは、現在、5名ほどのスタッフと、日々、やりとりしながら、活動を進めています。

このようなことを、複数事業で行うと、結構な人材への投資が必要であり、そうすると、月額固定費が300万円~400万円ほどかかる状態になります。

弊社では、2011年から2012年にかけては、そのような投資へのピークのタイミングで、小資本を唱っている私としても、何もしなくても、毎月300万円~400万円ほどが、どんどん出ていく状態にありました。

起業家にとって、その規模の金額は決して大きなものではないでしょうが、それが、毎月継続的に、しかも、1~2年も、さらには、震災のような需要を激減させてしまうような出来事があると、ダメージは大きいものです。

私も、最初は、なんてことないよ、資金は潤沢にあるし、と思っていたところ、気がつくと、底を突いてしまい、借入のために走り回らないといけないような状態に陥ってしまいました…。

もうそうなると、資金繰りで精一杯になり、せっかく立ち上がろうとしているビジネスモデルがあるのに、そこにエネルギーを注ぐことができません。

「なるほど、それが、(就職活動のときに聞いた)10年に1度訪れる危機なのか…」と、本当の意味で理解することができたのは、昨年のことだったのかもしれません。(汗)

お陰様で、今現在では、そこまでして投資したリスク(?)がウソであるかのように、それ以上のリターンが返ってきており、その加速度的な前進のスピードは、簡単に言葉で表現できるものではありません。

言えることは、やっぱり、このような10年に1度訪れるような危機は、あった方が良いのだというのが、私個人としての結論です。

逆に言えば、そのようなことを最初から防ぐような、つまり、全くリスクを犯さないようなやり方もあると考えています。

残念ながら、そんな起業人生は、なんてつまらないものなのだろう、というのが、結論でもあります。

ここで言うところのリスクとは、いけると思ったら人をどんどん大量採用するとか、広告費を大量に投下するといたような、投資に当たるものです。

ずっと小資本だけにこだわる人は、この投資ができません。

私は、独立直後から、いけると思ったら、1回の出稿で、数十万はもちろん、数百万円かかる広告費を、どんどん投下してきました。

だから、手痛い失敗もし、それが資金繰りを悪化させる原因になったこともありました。

それでも、なぜ、それについて触れているのかと言うと、そのくらいの投資をしないと、起業家として、次のステージに進めないことが分かっているからです。

あくまで、これは、定例講義(中上級編)ということで、以上、書かせて頂きました。

これについて、具体的にどうすれば良いのかについては、8月の定例講義(中上級編)で解説しています。

その中では、お金はどうしたらよりもっともっと残せるのか、といった、基本的な手法にも触れています。

例えば、ですが、私は本当は超けちけちな人間で、ドトールで、200円のコーヒーを買うかどうかにさえも悩んだりします。

なぜならば、スーパー等で購入したコーヒー豆でコーヒーを自分で煎れたら200円以下で済むことが分かっているからです。

その際には、そのコーヒーを自分で煎れた場合のコストはどうなるか、私以外の人にアルバイト費用を支払ってコーヒーを煎れてもらったら、ドトールで購入するよりもどのくらい安くつくか、ということを考えた上で、ドトールで買うかどうかを決めているくらいです。

いや、そのように計算してみた結果、ドトールの方が高いと分かっていても、あえてドトールで買うこともあります。

それは、そうした方が、まわりまわって、さらに良い仕事をできるきっかけがあることが予測される場合ですが、それは、どんな場合だと思われるでしょうか?!

なんだか、超小手先の話になってしまったようで、申し訳ないですが、こういう小手先のものにも、お金に関わる、普遍的な法則があることも今現在分かってきています。

お金の使い方、そして、残し方、また、それを通じて、10年に1度起こる危機にどう備え、どう乗り越えるのか、そういった点について、今回の定例講義(中上級編)の音声を通じて、理解を深めて頂けたらと思います。

ちなみに、お金が残らない方は、どうすれば残るようになるのか、という現実的なお話もしました。

単なる経験論ではなく、お金が残らない理由、また、急にお金が出ていってしまう理由についても、物理学の理論である「エントロピー」という概念に基づいて解説していますので、ロジカルな考え方が好きな方にとっては、たまらない内容(笑)かもしれませんね。

それでは、以下にてテキストと音声解説ファイルをご確認頂けたら幸いです。

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