私達は、街中等で出会った人や、日々、一緒に活動している方々と、できることなら、気持ちよく接したいと思うものでしょう。
場合によっては、目の前の相手に対して、できる限りのことをしたいと考えて、努力や工夫をする方も、たくさんいらっしゃるものです。
ところが、そのように「相手の助けになるように」とか、親切心からくる思いからとった行動が、相手からしてみると逆に迷惑だったり、余計なお世話だと捉えられてしまうことも少なからずあるものです。
昨年末はアポや外出等で、非常に出入りが多かったのですが、そのような中で、西日本在住の昔のクライアントさんよりお歳暮を頂きました。
それはとても嬉しいことですが、賞味期限が数日程度という生ものでした。
出張の関係で、私も不在通知は確認できず、妻も、忙しい時期で、その不在通知が生ものであることはすぐには気付かず放置されました。
その結果、宅配業者から頻繁に電話がかかってきます。
私は面談、アポでなかなか出られず、面談中にも繰り返しかかってくる…。
なんとか、自宅に届いた日は、賞味期限を少し過ぎた日で、すぐに食べたい気持ちがありながらも、私は、夜が会食の日ですぐに外出するため、難しい状況でした。
ちょうどその日、妻が、近所の友人と会う予定があるということが分かったため、その友人におっそわけしたところ、事情も分かってくれ、また、受け取ってくださって、私が想像した以上に、痛く痛く感動くださり、私としても心躍る嬉しい瞬間でした!!
一方で、その旧クライアントさんは、私が、それがすごく好きだということをご存知で、贈ってくださったわけです。
決して安価なものではありませんし、私に喜んで欲しいという思いで、贈ってくださったのは間違いないことです。
一方で、現実的には、この対応で、時間面だけではなく、精神的にも気を遣ったのは間違いないことです。
もし、クライアントさんがなぜ贈ってくださったのかという気持ちに目を向けないと、
「なんで、こんな忙しい時期に生ものを送ってくるんだよ!」
という怒りの感情がむき出しになることも、あり得るのではないかと思います。。。
これは、とても悲しい現実ですね。。。
私のためにと思い、お金と時間をかけてまでして、私の好物を手配くださった!
ところが、そのようなことに感謝することなどなく、なんで、こんな忙しい時期に、生ものを送ってくるんだよ、という感情的な反応を与えてしまう、リスクもあるわけです。
もちろん、そうしたことも予測した上で、相手のためになればと考えることが重要なことであるのは、言うまでもないことでしょう。
ただ、お伝えしたいのは、私達の身のまわりで起こっているコミュニケーションにおいては、こうしたすれ違いが、非常にたくさん起こっているという現実です。
そして、こうしたすれ違いを、一番起こしたくないのは、当たり前ですが、あなたの顧客やクライアント様との間ではないでしょうか。
私自身も、個別ご支援のクライアントさんとの面談では、常にこれを考えて、お話をするよう努めています。
もちろん、上記のように、私がどんなにありとあらゆる方向に目を向けても、クライアントさんからすると、「いや、今、話題していたいのは、そこじゃないんだよね」などということがあることも、分かっています。
私はクライアントさんに、ぜひとも今、伝えたい、でも、クライアントさんは聞きたくない、というような場面にも、日々、直面しています。
このずれがあることを忘れ、ただ私が伝えたいことを一方的にお伝えしてしまい、それが理由で解約になったことが、過去、何回かあり、まさに、そのとき、クライアントさんが、心を閉ざされた瞬間がどうだったかということも、鮮明に記憶に残っています。。。
では、クライアントさんが聞きたくないことは伝えなくて良いかというと、そえをしなければ、単なるYesマンになってしまい、クライアントさんの前進には貢献できません。
では、どうしたら良いのかというと、クライアントさんが顕在的には求めていなくても、潜在的には求めているものにはしっかりと焦点を当てて、しっかりとお伝えしていくことが重要になってきます。
それを実現するためには、クライアントさんとの協力関係が必要となってきます。
まさに、それが本当の協力関係ということになります!
では、そのような、本当の協力関係というものは、どうしたらつくることができるのでしょうか?!
似たような概念として、SBBSでも、「信頼関係」の構築の手法について、これまで解説をしてきました。
信頼関係は、「会話了解+相談了解」で構築が可能です。
その信頼関係を、もっと根源レベルで見直す機会としていただけるように、今回の定例講義(中上級編)で解説しました。
その音声、テキストは、以下をご参照頂けたらと思います。
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