起業家のステージ別、経営計画書のつくり方

※第74回 定例講義(中上級編)

2018年01月04日(木)【定例講義 中上級編】  【記事投稿者一覧→】

今回のテーマは、「起業家のステージ別、経営計画書のつくり方」です。

この年末年始、事業や個人の計画や、今年の目標等を明確にされた方も、多いのではないかと思います。

本年で言えば、私の方では、こういった計画を立てるのは、大の苦手です…。

計画と聞いただけで、避けて通りたく、逃げたくなりますし、がんばって作成したところで、すぐに見なくなり、結局、計画倒れに終わるなどということは、これまでもたくさんありました。

動物占いで「チーター」の私にとって、一番、生まれたままの素の自分に近いのは、獲物がいたら猛スピードで走って追いかける、体力がある限りどこまでも走り、疲れたら諦める…、というものです。(笑)

そこには、計画も何もあったものではありません…。

が、そんな私でさえも、それに近いものは、これまでも持ってきましたし、期初や年始といった節目のタイミングには見直して、更新をかけることをしてきました。

そもそもなぜ、そういった計画や目標といったものが必要になるのかというと、

自分以外の人と一緒に活動を行うため

です。

例えば、もし私に目標やビジョンがなかったとしたら、私よりも優れた力を持った、ビジネスモデル・デザイナー(R)の先生方は、きっとこの場には集ってくださらなかったでしょう。

また、ビジネスモデル・デザイナー(R)アワード2017のような大きなイベントも、うちのスタッフが企画したものではなく、事前の準備から当日の運営まで全て、ビジネスモデル・デザイナー(R)の先生方が形にしてくださいました。

それは、ビジョンやミッション、理念に共感くだっていない限り、あり得ないことかとも考えています。

また、スタッフがいる方にとっても、目標や計画がないと、離職の原因にもなっていきます。

スタッフが離職を考えるのは、将来に対して、漠然とした不安を持ったときです。

「3年後の自分は、今と同じような仕事を、同じような給料でやっているのかな?」
「5年後の自分は…?」
「10年後の自分は…?」

そんな姿を思い浮かべたとき、「それは絶対に嫌だ、だったらすぐにでも辞めよう…」と思うものなのです…。

特に、零細企業では、3年以上にも渡って働いてくれるスタッフは、比較的少ないため、その会社に入社しても、自分よりも3年先以上の先輩が在席していない、いう会社は決して珍しくありません。

ということは、3年先の先輩を見ることは、そのスタッフの3年後の自分を予測することにつながるものです。

しかし、その3年後の先輩がいないとなると、3年後の自分の姿を想像することができないのです。

今がどんなに苦しくても、どんなに仕事がつまらなくても、3年先の先輩が輝いていたら、今、がんばったら3年後はその先輩のようになれるのだと思って、頑張って乗り切ることができます。

が、その3年先の先輩がいなければ、そんな気持ちになることは不可能です。

だから、目の前の仕事を通じた、ほんのちょっとの辛いこと、嫌なことがあっただけでも、辞めたいという気持ちになるものなのです。

確かに、どんなに辛くても、1年後までだったら、我慢できるスタッフはたくさんいます。
でも、普通は、3年は我慢できません

「石の上にも3年」とは言いますし、それを超えたらすごいレベルになれるのは間違いないですが、通常のスタッフに耐えられないものだと思った方が無難です。

3年我慢できるのは、起業家になれるレベル以上の方だけであり、特殊なことです。

では、3年先の先輩がいない会社はどうしたら良いのでしょうか?

スタッフを初めて採用した直後という方の場合は、必然的に、そのような状況となりますが、どうしたら良いのでしょうか?

そこで必要になってくるのが、「経営計画」なのです。

3年後に、あなたの会社がどんな状態になっているのか、そこで働くスタッフはどんな状態になっているのかを、その「経営計画」を読んだときに、スタッフが魅力的に感じ、そんな会社で働いていたいと思えるかどうか?!

それが大切なのです。

「経営計画」において重要なのは、会社として何を目指すのか、どんなすごい会社になるのかだけではなく、そこで働くスタッフが将来どうなるのかを示すことです。

会社がどんなに良くなっても、スタッフが安月給で、こきつかわれて、なんの評価もされていないような状態であれば、そんな未来に魅力を感じないからです。

とは言え、最初に書きました通り、私は計画や目標を掲げるのがとても苦手なタイプです。

ですので、これまで、たくさんの失敗をしました。。。

どれだけ優れたスタッフが、私がそれを十分にできなかったが故に、辞めていくことになったかも、とても良く分かっています。

たった今でも、全スタッフに対してはしっかりとした方向性を示すことができていたとしても、日頃一緒に仕事をしていないスタッフの中でも、特殊な能力を持ったスタッフに対して、本当はそれをしっかりと理解して、社内で活かせないかと検討する等、私もしっかりと向き合うことで、より輝くだろうスタッフもたくさんいるにも関わらず、なかなかできないことも多々あります。。。

こういったことと向き合わずにいると、その特殊能力を発揮する前に、そのスタッフの方から、この会社は自分のことを分かってくれない…という思いを与える結果となってしまい、離職につながることも分かっています…。

だからこそ、そういったことを防ぐためにも、しっかりとした今後の計画を伝える努力をし尽くしたいと考えています。

この年末年始も、かなり「経営計画」を書面でまとめることに時間を割きました。

ただ、言えることは、このような計画は、起業家のステージに応じて、書き方が変わってくるということです。

初めてのスタッフを採用したばかりの起業家と、10名のスタッフがいる会社とでは、書き方が変わります。

10名のスタッフでも、正社員の比率がどうかでも変わりますし、正社員が、20名、30名~と増えていくに従って、舵取りの仕方は変わっていきます。

もちろん、スタッフがいない場合、いる場合とでも、書き方は変わります。

今回の定例講義(中上級編)では、まさに、起業家のステージ別の経営計画の立て方について具体的なアクションについて解説をしました。

そのテキストや音声は以下をご覧いただけたらと思います。

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