革新的なビジネスモデルのアイデアが生まれない本当の理由~スタッフとの信頼関係も一気に高まり、おまけに ビジネスモデルも大幅に進化させてしまうU理論とは?!~

※定例講義(中上級編) 第48回

2015年11月02日(月)【定例講義 中上級編】  【記事投稿者一覧→】

「U理論」について、学習されたことがある方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?!

また、それを学習されたとしても、実際に現場の実業において活用されたことがある方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?!

私自身は、「U理論」を知ったのは、2010年末のことで、その書籍の発刊直後でした。

ちょうどその時期、「U理論」(オット・シャーマー著)の翻訳本が出るタイミングで、なんと、クライアントさんが、その翻訳本の訳者と業務提携して事業を推進されていましたので、
実際に訳者とお会いしたりといったことを通じて、理解を深めていた時期でした。

なぜ、その手法に注目したのかというと、マネジメントとビジネスモデルの両面の課題を、一気に解決してしまえるような画期的な手法であると感じたからです。

マネジメントとビジネスモデルは、普通に考えると全く別ものです。

マネジメントとは、既に立ち上がった事業の組織をどう管理していくかというものです。

一方で、ビジネスモデルとは、価値を安定的・継続的に提供していくための仕組みです。

マネジメントが組織に関わることであれば、ビジネスモデルは戦略に関することです。

この2つは、全くもって、別の次元のことであるかのようにも、感実しまうものです。

ところが、この「U理論」を理解してしまうと、どちらも全く一緒ということが分かります!

つまり、社内のマネジメントが全く上手くいかず、スタッフが社長の言うことを全く聞いてくれないということと、新しいビジネスモデルのアイデアが浮かばないことは、全く同じ1つの理由で説明できてしまったりするのです。

そのくらい、「U理論」は、起業家の根本的な課題を明確化する上で役立つものだなと実感したので、私も注目をし続けてきました。

私達が目の前で取り組んでいることが上手くいかないとき、どうしても私達は、それは、自分以外の誰かが悪いのだ、といったように、責任転嫁をしたくなってしまうものです。

例えば、スタッフに対して、これをいつまでにこの通りにやってくださいねとしっかりと伝えたにも関わらず、スタッフのミスによって、それが実現できず、クレームが起こってしまったとします。

そのときには、どうしても、そのスタッフがいかに悪いか、上手くいかなかったのは、そのスタッフが指示を守らなかったことにあるのだということばかりに視点を向けてしまいがちです。

もちろん、それは、紛れもない事実でしょう。

しかし、それが事実であるか、誰が責任を負うべきかということと関係なく、その事業を成功させていくためには必要なことというものが存在します。

そして、それは、誰が悪かったかという問題指摘だけでは、どうにもなるものでもありません。

では、どうすれば良いのかと言うと、今、目の前で起こった出来事を、自分に都合が良いように捉えるのではなく、自分に至らない点があったとすると、それは何なのだろうか?!
と考えていくことだったりします。

ただ、それは、ものすごく難しいこと…。

なぜならば、それを理解するとうことは、過去の自分を否定することにつながっていくからです。

そして、一方で、このような課題に向き合っていくと、組織やマネジメントというレベルの問題だけではなく、なんとも不思議なことに、ビジネスモデルのイノベーションにつながるような課題も、同時に解決されていってしまうのです!

こういった壁をいかにして破っていくのかについて、体系的な手法を伝えてくれたものが「U理論」です。

2010年に極めて詳細な解説がなされていた書籍だったわけですが、これを理解できる人も少ないですし、ましてや、実行に移せる人などかなり限られてくるかと想像しています…。

そのような中で、今回、「U理論」の漫画解説本が発刊されました!

私も読みましたが、相当にエッセンスだけを抽出した、分かり易い内容ではないかと実感しました。

ただ、それでも、きっとこの内容は分かりにくいだろうと想像しています。

そこで、今月11月の定例講義(中上級編)では、この「U理論の」メカニズムについてしっかりと解説したいと思います!

テキスト、音声は以下をご覧頂けたら幸いです。

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